ヒドロキシアパタイトとフッ化物の違いとは?歴史・働き方・研究を比較

新しく登場したものは、なかなか信用されにくいものです。ヒドロキシアパタイト配合の歯みがき粉も、注目が高まる一方で、「本当に大丈夫?」という声があるのも事実です。

フッ化物は長年オーラルケアの主役でした。ヒドロキシアパタイトはそれと比べてどうなのか。なぜこれまであまり知られていなかったのか。この記事では、よく寄せられる「ヒドロキシアパタイトとフッ化物はどう違うの?」という疑問について、歴史、働き方の違い、研究の紹介を交えて解説します。

この記事のポイント

  • フッ化物は20世紀前半から研究され、長年オーラルケアの中心的な成分とされてきました。
  • ヒドロキシアパタイトは、1970年代にNASAで研究され、1978年に日本の企業(サンギ社)が世界初のナノヒドロキシアパタイト配合歯みがき粉を発売しました。
  • ヒドロキシアパタイトは、もともと歯のエナメル質に含まれている鉱物で、生体親和性が高い成分です。
  • 海外では、ヒドロキシアパタイトとフッ化物を比較した研究も数多く行われています。

なぜフッ化物が長く主流だったの?

フッ化物は、いわば「最初に来たゲスト」でした。

20世紀前半、歯科の専門家たちはフッ化物とむし歯の関係を調べはじめました。フッ化物の有効性が明らかになると、アメリカでは1950年頃から自治体が水道水にフッ化物を加えるようになり、むし歯が大きく減ったと報告されました。

こうしてフッ化物はオーラルケアの代表的な成分となり、以来ずっと注目されてきました。

むし歯が減ったのは確かです。一方で、Davidsとしては、フッ化物を長期にわたってとり続けた場合の影響について、当時は十分なデータがなかったと考えています。むし歯への対策が急がれていた当時、現実的な選択肢はフッ化物しかなく、より自然な別の成分を待つ余裕はありませんでした。

1970年代になると、アメリカでは国民の約45%(英語)がフッ化物入りの水道水を飲み、米国歯科医師会(ADA)もフッ化物配合の歯みがき粉をすすめていました。ちょうどその頃、NASA(あの宇宙のNASAです)がヒドロキシアパタイトの研究を始めました。無重力環境から戻った宇宙飛行士の歯や骨のために研究されたものです。その後、日本のサンギ社がNASAから権利を取得し、1978年に世界初のナノヒドロキシアパタイト配合の歯みがき粉を発売しました。

それ以来、ヒドロキシアパタイトはエナメル質についてさまざまな研究が行われ、日本ではオーラルケアの成分として広く親しまれています。一方、世界の多くの地域では、何十年も市場を占めてきたフッ化物が依然として主流です。
※成分についての一般的な研究の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。

長く主流だったということは、それだけ多くのデータがあるということ。ヒドロキシアパタイトは、まだ同じ土俵に立てていないともいえます。

ヒドロキシアパタイトとフッ化物、働き方の違い

ヒドロキシアパタイトとフッ化物は、どちらもエナメル質の健康を保つ成分として研究されてきました。
※成分についての一般的な研究の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。

フッ化物は、唾液中のカルシウムやリン酸と結びついて「フルオロアパタイト」をつくります。唾液中にフッ化物があるあいだは、歯の表面に酸や細菌から守る層をつくるとされています。ただしフッ化物は口の中に長くとどまらないため、水道水、歯みがき粉、洗口液など、1日に何度も複数の経路からとることで働くと考えられています。
※成分についての一般的な研究の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。

一方、ヒドロキシアパタイトはもともとエナメル質に含まれている成分です。そのため、歯みがき粉に配合されたヒドロキシアパタイトは、いわば「なじみのある場所」に戻るように、歯の表面に付着しやすいとされています。研究(英語)では、ヒドロキシアパタイトがエナメル質の微小硬さを高めたと報告されています。
※成分についての一般的な研究の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。

ほかにも、次のような違いがあります。

  • とりすぎのリスク:フッ化物はとりすぎると、歯のフッ素症や骨のフッ素症の原因になることがあります。そのためアメリカでは、フッ化物配合の歯みがき粉に「誤って飲み込んだ場合は中毒相談窓口へ」といった注意表示があります。一方、ヒドロキシアパタイトは体内にもともとある成分と同じで、毒性の心配がないとされています。子どもや妊娠中の人、水道水のフッ化物濃度が高い地域に住む人にとっても安心材料です。
  • 自然界での存在:どちらも自然界にある成分です。フッ化物は地殻に含まれていますが、体内にもともと存在するのはヒドロキシアパタイトです。
  • 生体親和性:ヒドロキシアパタイトは体内にもともとある成分で、体のしくみになじみやすい「生体親和性」の高い成分です。
  • 歯がしみることについて:歯がしみることに関して、ヒドロキシアパタイトに注目した研究や体験の報告もあります。
    ※成分についての一般的な研究の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。
  • 歯の白さ:ヒドロキシアパタイトについては、ほかのホワイトニング成分を加えなくても、エナメル質表面の細かな凹凸を埋めてなめらかにし、歯を白く見せることが報告されています(英語)。
    ※成分についての一般的な研究の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。

※日本では「知覚過敏の予防」や「むし歯の予防」などの効能は医薬部外品に認められるものです。日本で販売しているDavidsの歯みがき粉(化粧品)の効能は「歯を白くする」「歯垢を除去する」「歯石の沈着を防ぐ」「口臭を防ぐ」などです。気になる症状がある場合は歯科医院にご相談ください。

研究ではどう報告されている?

ヒドロキシアパタイトについては、次のような研究が発表されています(いずれも英語)。

ヒドロキシアパタイトに関するそのほかの研究は、こちら(英語)でまとめて読むことができます。
※成分についての一般的な研究の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。

これからのヒドロキシアパタイト

ヒドロキシアパタイトは、何十年も続いたフッ化物の存在感に、まだ追いついていないかもしれません。でも、だからこそ試してみる価値があります。米国の歯科医Dr. B(Ask the Dentist)は、ポッドキャスト(英語)で、アメリカでは歯みがき粉だけで推奨量を超えるフッ化物をとっている子どもが多いと指摘しています。そこにフッ化物入りの水道水や歯科医院でのフッ化物塗布が加われば、とりすぎにつながりかねないというのです。
※一般的な情報の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。

こうした理由から、Dr. B(そしてDavids)は、ヒドロキシアパタイトに明るい未来を見ています。フッ化物配合の歯みがき粉や処置、水道水への依存を減らし、自然由来で毒性のない新しいオーラルケアの選択肢が広がる未来です。

歯みがき粉を見直したいと思ったら、ナノヒドロキシアパタイトを配合したDavidsのHydroxi™ ホワイトニングトゥースペーストを試してみてください。フッ化物不使用で、歯を白くし、歯垢を除去します。

この記事について

この記事は、米国Davids公式サイトのブログ記事「hydroxyapatite vs. fluoride: how does it compare to the oral care superstar?」(2025年1月13日公開)を、日本の読者向けに翻訳・編集したものです。

記事内で紹介している研究や情報は、成分や習慣についての一般的な内容です。日本で販売しているDavids商品の効能・効果を示すものではありません。日本での商品の効能・効果は、各商品ページの表示をご確認ください。

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