歯みがき粉の研磨剤は歯に悪い?研磨力の違いとRDAの目安・選び方

「研磨剤入りの歯みがき粉は歯を削りそう」「研磨剤が入っていないほうが歯にやさしい」と思っていませんか?実は、ゆるやかな研磨力は歯垢や着色汚れを落とすために欠かせないもので、研磨剤そのものが悪いわけではありません。この記事では、研磨剤がなぜ必要なのか、研磨力の違いはどこから生まれるのか、研磨性の指標「RDA」の見方、そして歯のすり減りの本当の原因について解説します。

この記事のポイント

  • 歯みがき粉の研磨剤は、エナメル質に付着してすり減らす原因となる細菌の膜「歯垢」や着色汚れを落とすために必要です。
  • 同じ成分名の研磨剤でも、原料の品質や粒子の細かさ・形(モルフォロジー)によって、研磨力の強さは大きく変わります。
  • Davidsの歯みがき粉は、象牙質研磨性の指標RDAで101〜111と、毎日の歯みがきに適した中程度の数値です。

大人の歯は一生に一度きり。だからこそ、健康で清潔に保つことが大切です。歯みがきが欠かせないことは誰もが知っていますが、歯みがき粉に含まれる研磨剤の大切さは見過ごされがちです。

「研磨剤」と聞くと、紙やすりのようなザラザラしたものを想像しがちで、特に歯がしみやすい人にとってはあまり心地よいイメージではありません。そのため「研磨剤が入っていない歯みがき粉のほうがやさしい」と考える人もいます。けれども、歯にベタベタとこびりつく歯垢や着色汚れを落とすには、適度な研磨力をもつ研磨剤が必要です。エナメル質の健康を守るうえでも欠かせないものなのです。

エナメル質は、歯の内側のやわらかい層(象牙質や歯髄)を守る盾です。かむときの圧力はもちろん、物理的・温度的・化学的な刺激から歯を守っています。ただし、エナメル質には生きた細胞がないため、自分で再生することはできません。唾液による自然な再石灰化はあるものの、それだけでエナメル質の健康を保つには十分でないことが多いとされています。だからこそ、エナメル質にダメージを与える歯垢などの汚れをできるだけ効率よく落とすことが大切で、そのいちばん手軽な方法が、研磨力のおだやかな歯みがき粉でみがくことです。
※一般的な情報の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。

歯みがき粉と研磨剤の品質は重要です。中には、品質が低く、多くの歯にとって粒子が粗すぎる、研磨力の強い研磨剤を使っているメーカーもあります。含水シリカや炭酸カルシウムなどの研磨剤は、米国歯科医師会(ADA)や国際的な基準に沿ったもので、Davidsの歯みがき粉にもよく使われています。ただし、同じ「炭酸カルシウム」「含水シリカ」という成分名でも、原料の品質や粒子の細かさによって、研磨力の強いものもあれば穏やかなものもあります。成分名だけで良し悪しは判断できないのです。

ここからは、歯みがき粉の研磨剤について詳しく見ていき、その役割と研磨力の見分け方を紹介します。

研磨剤は口の健康を支えている

歯垢は、細菌をとじこめたネバネバした膜です。歯に残ったままにすると、細菌が飲食物の糖分を取り込んで酸をつくり、その酸がエナメル質を溶かします。こうしてエナメル質が弱り、すり減っていくと、さまざまな口のトラブルにつながることがあります。

歯みがき粉の研磨剤は、歯みがきのときに歯の表面の歯垢を物理的にくずし、取り除きます。歯垢を落とすことは、口の中の状態を整え、エナメル質を守るために欠かせません。大切なのは、歯を傷つけず、それでいてしっかり汚れを落とせる、研磨力のおだやかな歯みがき粉を選ぶことです。

多くのメーカーは、研磨性の指標を使って、エナメル質を傷つけずに歯をきれいにできる研磨剤や成分を選んでいます。

Davidsの歯みがき粉には、エナメル質を傷つけないよう、とても細かく粉砕した、粒子が細かく品質の高い研磨剤(日本の表示名称は「清掃剤」)を厳選して使っています。超微粒子の炭酸カルシウム(石灰石)、含水シリカ、少量の炭酸水素ナトリウム(重曹)、そして一部の処方には活性炭です。Davidsの製品の多くは、象牙質研磨性を示す指標「RDA(Relative Dentin Abrasivity)」で101〜111の範囲にあり、ADAが毎日使う歯みがき粉に推奨している基準の範囲内に十分収まっています。

RDA(象牙質研磨性)とは

RDAは、歯みがき粉が象牙質をどの程度すり減らすか、つまり研磨性の強さを表す指標として業界で広く使われています。ADAは、1日2回使う歯みがき粉のRDAの上限を250としています。歯がしみやすい人は、しみやすさの程度に応じて低めの数値(0〜100)のものを選ぶとよいとされ、101〜150の中程度は多くの人に適しているとされています。

歯のすり減りは研磨剤だけが原因ではない

頬にタオルを当てて歯の痛みを気にする女性

エナメル質のすり減りは、歯みがき粉の研磨剤だけで起こるものではありません。Pamela Maragliano-Munez, DMD(英語)によると、歯のすり減りには主に3つの要因があります。「摩耗(アブレーション)」「咬耗(アトリション)」「酸蝕(エロージョン)」です。

摩耗には歯みがき粉の成分も含まれますが、それだけでなく、力を入れすぎた歯みがきや、爪をかむ、ペンのキャップや鉛筆をかむといった癖も含まれます。研磨力のおだやかな歯みがき粉を毎日使うことによる影響は、歯を道具代わりに使うことによるすり減りとは比べものになりません。

外からの要因による摩耗とは違い、咬耗は歯と歯がふれ合うことで起こるすり減りです。かむ・話すといった自然な動きによるものに加え、無意識の食いしばりや歯ぎしりなどの習慣によるものも含まれます。

また、飲食物に含まれる酸や、環境中の酸性の蒸気、体の内側から上がってくる酸による化学的な酸蝕に比べれば、歯みがき粉の研磨剤の影響はごくわずかです。炭酸飲料やスポーツドリンク、胃酸の逆流、酸性の物質への接触は、エナメル質を溶かし、歯の表面を弱くすることがあります。

エナメル質のダメージの大きな原因は酸蝕です。ある研究(英語)では、問題となる歯のすり減り100例のうち58%が酸蝕のみによるもので、摩耗のみによるものは0例でした。別の研究(英語)でも、適切なRDAの範囲内の研磨剤によるエナメル質のすり減りはごくわずかだと示されています。
※成分についての一般的な研究の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。

研磨力の目安と毎日の歯みがき

エナメル質には神経がありません。そのため、表面に小さなダメージがあっても感じにくく、気づかないうちに研磨力の強すぎる歯みがき粉を使ってしまうことがあります。

着色や黄ばみが気になると、研磨力の強すぎる歯みがき粉や硬い毛の歯ブラシに替えたり、ゴシゴシと強くみがいたりしがちです。

研磨力の強い歯みがき粉を探す前に、まずは歯科医師に相談しましょう。専門家である歯科医師は、あなたの希望や状態に合ったケアの方法や、研磨力のおだやかな歯みがき粉を一緒に考えてくれます。変色などに医学的な原因がないかも確認し、必要な処置を提案してくれるでしょう。

口の健康と歯みがきの習慣

自己判断には落とし穴があります。コーヒーや紅茶による着色や黄ばみだと思っていたものが、実はエナメル質が薄くなり、内側の象牙質の色が透けて見えている「内側からの黄ばみ」であることもあります。それに気づかずに強くみがいたり、研磨力の強い歯みがき粉を使ったりすると、かえって状態を悪化させてしまいます。

歯科医師から特別な指示がない限り、毎日のオーラルケアの基本は変わりません。1日2回以上歯をみがき、研磨力のおだやかな歯みがき粉を使い、フロスをして、口をすすぐこと。歯ブラシの毛の硬さや研磨剤の種類は、歯のしみやすさに合わせて選ぶのが一般的です。

エナメル質が健康な人にとっては、RDAが101〜120の範囲であれば、安全で効果的とされています。この範囲なら、エナメル質にやさしく、それでいて歯垢などの汚れをしっかり落とせる強さがあります。

Davidsの研磨剤へのこだわり

歯みがき粉の研磨剤は、その品質や種類によって効果が大きく変わります。RDAの表は各ブランドの研磨性を示していますが、研磨剤の粒の形・大きさ・硬さといった粒子の形状(モルフォロジー)(英語)までは示していません。

Davidsは、粒子のそろい具合、洗浄力、そして含水シリカ・炭酸カルシウム・炭酸水素ナトリウムといった高品質な微粒子の研磨剤にこだわっています。Davidsの原料は天然由来のミネラルで、Davidsでは98%をアメリカ国内産の原料でつくっています。

  • 含水シリカ:歯みがき粉の代表的な研磨剤のひとつで、RDAは中〜高程度です。Davidsでは、よりやさしい使い心地のために、アメリカ製の超微粒子で球状のものを使っています。
  • 炭酸カルシウム:超微粒子の天然の石灰石で、多くの歯みがき粉に使われている定番の成分です。含水シリカよりやわらかく、歯をきれいにするのに適しています。
  • 炭酸水素ナトリウム:一般に「重曹」として知られるミネラルで、RDAは7と、研磨性がとても低い成分です。エナメル質へのダメージが少ないことに加え、口の中の酸を中和する性質があることで知られています。
    ※成分についての一般的な研究の紹介であり、特定の商品の効能・効果を示すものではありません。

Davidsの歯みがき粉は、これらの成分を組み合わせ、歯垢を除去し、歯を白くみがき上げ、歯の表面をなめらかに整えます。

白い歯がのぞく笑顔の口元

こだわりの歯みがき粉で、毎日の笑顔を

歯みがき粉の研磨剤は、悪者ではなく必要なものです。エナメル質をすり減らし、歯の健康を損ねる歯垢や汚れを落としてくれます。

ただし、研磨剤であれば何でもよいわけではなく、その品質や形、粒子の細かさが重要です。RDAの数値が高いほど歯垢はよく落ちますが、研磨力の強い(粒子の粗い)研磨剤を強くこすりつけると、再生しないエナメル質まで傷めてしまうおそれがあります。

Davidsは、こだわりの原料を組み合わせた、超微粒子で研磨力が中程度の歯みがき粉を、毎日使えるようにつくっています。Davidsの歯みがき粉の平均的なRDAは101〜111です。

よくある質問

Davidsの歯みがき粉は毎日使っても大丈夫ですか?

はい。Davidsの歯みがき粉のRDAは101〜111で、1日2回の歯みがきに適した中程度の数値です。歯垢を除去しながらエナメル質を傷つけないよう、粒子の細かい研磨剤を選んでいます。

研磨力のおだやかな歯みがき粉でも歯は白くなりますか?

Davidsは、アメリカ製の含水シリカなど、超微粒子の天然由来の研磨剤を使い、エナメル質の表面を傷つけずに着色汚れを落とし、歯を白くします。

Davidsの歯みがき粉の成分でアレルギーの心配はありますか?

Davidsは天然由来の成分を使っており、フッ化物も使っていません。ただし、白樺由来のキシリトールを配合しているため、まれにアレルギーのある方もいます。成分について気になることがある場合は、かかりつけの医師にご相談ください。

この記事について

この記事は、米国Davids公式サイトのブログ記事「what you should know about abrasives in toothpaste」(2026年3月9日公開)を、日本の読者向けに翻訳・編集したものです。

記事内で紹介している研究や情報は、成分や習慣についての一般的な内容です。日本で販売しているDavids商品の効能・効果を示すものではありません。日本での商品の効能・効果は、各商品ページの表示をご確認ください。

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